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(はてな)

2年バイトした塾を退職しました。

 先日、約2年間アルバイトをした某個別指導講師アルバイトを退職しました。お世話になった方々、ありがとうございました。世の中には、僕より意識もスペックも高い大学生はごまんといると思うので、個人的な思い出用のバイト退職エントリーです。

 

ざっくりやってたこと

 月並みですが、小中高の生徒に問題集を解いてもらい、進捗管理をしていました。ES風に言うと"PDCAサイクルを回す"やつですね。他に授業以外も、進捗を紙に―可視化―したり、生徒の保護者と連絡―電話アポ・面談―したり、ほぼ同じ時給のアルバイト講師へ働きかけ―チームワーク―したり。先生っぽい事と社員っぽい事をやってました。#同一労働同一賃金とは

 

面白かったこと

 インターナショナルスクールに通う生徒達に、Japaneseを教えていた時のこと。光村図書の小学生用"国語"を開きながら「さあ"日本語"やろっか~」と始まる授業で、改めて自分の固定観念を見直させられました。中でもごんぎつねは、国語の教科書で印象に残っている作品ランキング1位の、日本で一番有名なきつねの物語。これを、かなり丁寧に解説しました。というのも舞台が江戸時代でイメージしづらい部分も多いらしく「日本のお葬式を全く知らない人に、江戸時代の葬式・お経の意味を英語を交えて説明する+日本の古典解説」みたいな、国語の教科書でツアーガイドをしていました。

  また高校生に、「Excelを使って単語テストを作る」みたいなことをひっそりやってました。Sheet3に単語帳の覚えるものを入力して、Sheet2にデータベースから持ってきた単語をランダムに並べる(RAND関数)とか、データベースのどこから今回の問題を作るか(VLOOKUP関数)とか入れ、Sheet1で出力させるみたいな構図で、結構凝ってました。作ったテストは勿論授業で使ったけれど、実際の使用時は生徒が覚えてきたかどうかヒヤヒヤすることが多かったので、結果的に作っている時が一番楽しかったです。

 

 懸念

「栄光」の個別塾講師、過労死で労災認定 月114時間の残業 - 弁護士ドットコム

 元弊社を批判するわけではなくトピックとして。1記事目に「多数の学生アルバイトを少数の正社員が管理監督するかたちで運営される「学習塾業界」の特殊性を指摘。「外食産業とも似た形態で、正社員の男性の負担が重く、極度の長時間労働が続くことになった。労務管理上会社が反省すべきところは大変多い」と弁護士が述べている点、わかりみ。2記事目の増田(匿名ブログ)について、元弊社は栄光ゼミナールではないし、社員でも文中登場するスーパーバイトでもない。けれども、わかりみが深かった。Most Wakarimi Article 2018受賞です。是非、学習塾関係者は読んでもらいたいと思う。

 ~補足~大学の講義で得た労働法の豆知識をここでメモ。まず”死んでしまうと元も子もない”前提とした上で、”実業務時間はメモでもLINEでも記録として残しておけば証拠になる(本ケースでも実証済み)”・”日本の法律は上限時間越え=死で制定されている為、健康被害は上限より手前でも発症する”と教わった。ここ数年、労災申請も認定も増えており、2017年度の精神障害による自殺の労災認定だけでも過去最低の98件に及び、増え続けていて社会の闇を感じる。(https://www.mhlw.go.jp/content/11402000/H29_no2.pdf

 

やってみてよかった。

 社員の働き方は前述の通りだが、大学生の1アルバイトで捉えるとやって良かったと思う。実は高校生の頃、絶対やりたくないバイト第1位が「塾講師」な程やりたくなかった。そのバイトをひょんなことから始めて、あれよあれよと約2年続いた。学校の先生のように新たな知識を授ける事は、辞めた今でも向いてなかったと思う。実際、中学受験の問題を質問されてわからない時、得意な先生の下へ生徒を案内するぐらい分業して回避した。でも、生徒と一緒に問題を解いたり、アウトプットの練習台になったり、社員っぽい事したりでやれることはやったと思う。「やりたくなかったことでもやってみたら、わりとなんとかなる」事に気付けたのは、大学生時代の一つの大きな収穫になった。

 

辞めた理由と今後

 早期卒業のように大学3年で先生を辞めたけれど、別に何かトラブルがあった訳ではなく、「次にやりたいことが出来て、現実的に辞めざるを得なかった」自己都合によるポジティブ退職です。ありがたいことに、辞めた後の2月に社員との飲みに誘ってくださってたり、同期とご飯行く予定があったりで嬉しい限りです。今後の"次にやりたいこと"ですが、また落ち着いたらブログに書こうと思います。気が向いたら見てやってください。

 

 

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。ブログ読んだの一言でも絶対嬉しいので、是非教えてください。